割と出尽くしているテーマではあるのですが、ネットに上がっている記事通りに手順を踏んでもエラーが出てうまくいかない…なんていうことがありましたので、改めて自分が動作確認できた手順をここに記しておきます。(この記事もそのうち使い物にならなくなりそうで怖いですが…)
基本的には公式ドキュメントに記載の手順に沿って進めていきます。
動作環境
x86環境でのみ動作します。
Apple Silicon搭載MacにUTMをインストール、Arm版Ubuntu Serverのインストール後にUbuntu Desktopをインストールし同様の手順を踏んでみましたがこちらはエラーが出てうまく動作しませんでした😓
Wineのインストール
事前準備
64bitシステム上で32bitアプリケーションを実行できるようにするために32bitアーキテクチャを有効にしておきます。
$ sudo dpkg --add-architecture i386
リポジトリーの追加
まずはリポジトリーキーをダウンロードします。
$ sudo mkdir -pm755 /etc/apt/keyrings
$ wget -O - https://dl.winehq.org/wine-builds/winehq.key | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/winehq-archive.key -
次にaptにリポジトリーを追加するのですが、UbuntuのバージョンによってリポジトリーのURLが変わってくるので公式ドキュメントを確認してください。

例えば2025年3月現在最新の24.10
であれば
$ sudo wget -NP /etc/apt/sources.list.d/ https://dl.winehq.org/wine-builds/ubuntu/dists/oracular/winehq-oracular.sources
とコマンドを実行します。
リポジトリーの追加後、念の為インストール済みのパッケージを最新にしておきます。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade -y
Wineのインストール
公式ドキュメントを読む限りではStable
・Development
・Staging
と3つのリリースチャンネルがあるようなのですが、Stable
をインストールしようとするとエラーになります…
が、何故かStaging
はインストールできるのでStaging
版をインストールします。
$ sudo apt install --install-recommends winehq-staging
インストール完了後winecfg
コマンドを実行するとWine Mono
のインストールを促されるのでインストールします。
これでWineを使う準備が整いました!
MT5のインストール
あとは簡単です。自分の使っているFX業者のWindows版MT5のインストーラーをダウンロードして、
$ wine MT5のインストーラー.exe
これでインストーラーが起動するはずです。(MT5のインストールが完了した後にMT5を起動すると、Wine Gecko
のインストールを求められる場合があります。その場合はインストールしてください)

Enjoy!
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