iPhoneで楽天モバイルをバンド3(楽天回線)固定で使う

※この記事で書かれているバンド3とは楽天回線の電波のこと、バンド18エリアとはパートナー(auローミング)回線の電波のことです。

このブログではこれまで、楽天モバイルをiPhoneで使う際に、パートナーエリアでもSMS受信可能にする方法を案内してきたりしましたが、今回はiPhoneで楽天モバイルをバンド3固定で使う方法を紹介します。これによって、楽天モバイルの楽天回線エリア内にいる場合、バンド18に繋がってしまう不安を完全に払拭した上で、安定した速度で使い放題のネットワークを利用することができます。

記事を書くに至った経緯ですが、まず前々から、iPhoneで楽天モバイルを使う際にプラチナバンドであるバンド18を掴んでしまってバンド3を掴んでくれない！という現象が頻繁に報告されていました。その現象は知ってはいたのですが、自分がバンド3エリアに行くとしたら東京23区ぐらいだし(23区はバンド18が吹いてない？ので勝手にバンド3固定になる)、特に解決策を考えようとも思っていませんでした。

しかし、つい最近学校がバンド3のエリアに入りまして、これはもう使うしかないと。上で述べた、iPhoneで使う際バンド3ではなくバンド18を掴んじゃう現象は知っていましたから、設定から手動でバンド3を選択していたのですが、授業が終わって休み時間を迎えるたびにバンド18に切り替わってるし、一発でバンド18からバンド3に切り替えられないことだって度々起こるし、ましてや使ってる最中にバンド18に勝手に切り替わってたりと、かなり使い勝手が悪いことがわかりました。

アンテナピクト自体はバンド3を掴んでも4、5本立っているので電波が弱いとか、そういうのが直接的な原因とは考えにくいです。

ではどうやって解決するか？

脱獄Tweakでバンド固定できないか調べてみても無い、キャリアバンドルからバンド3固定するのは結局無理。

ならバンド18が掴めないスマホをテザリングさせてiPhoneを使おうと。

タイトル詐欺だと思ってしまったらすみません。でもiPhoneで使うのが目的ですし、テザリングがどうのとか書くとタイトルが長すぎて全容が把握できないですし、「使う方法」じゃなくて「使う」にしましたし、よくある「○○する方法！」とかタイトルに書いて本文で「できません」って書いてるブログよりマシだと思ってください。

この方法を実践する際の注意事項

まず、iPhone側での電話の着信はできなくなります。SIMカードがテザリングさせる側のスマホに入ることになりますから、この手法を使っている間、着信があった場合はテザリングさせている側のスマホに着信します。

着信する場合もあるみたいですが、今検証してみたところできませんでした。AndroidとiOSで挙動が変わるんですかね。

SMSの送受信と、電話の発信に関しては、iPhoneでRakuten Linkにログインしていれば可能です。

まあでもぶっちゃけ電話なんて普段全く使いませんので個人的には全然関係ないって感じですかね。LINEやInstagramの通話しか使いません。

テザリングさせるスマホを用意する

さあ、まずはテザリングさせるスマホを用意しましょう。条件としてはバンド3が掴めるけどバンド18が掴めなくて、SIMフリーであることです。ただ、SIMロックがかかっていても自分で解除できる端末も多いのでそこは予め確認しておきましょう。あと考えられるのは、バンド3が掴めても何らかの原因で楽天モバイルが使えない可能性もあるので動作情報などは要チェックです。

という条件のもと色々フィルタリングしていった結果…

自分はテザリング用にXperia Z5 Compactを使用しています。

バンド3掴んで楽天モバイル利用可能、バンド18は掴めない、小さくて軽いので持ち運びやすい、当たり前だけど普通にスマホとして使える、指紋認証付いてる、Xperiaブランド、中古価格が安いけどめちゃくちゃ古いわけじゃない

っていうのが買った理由でしょうか。実は今年の2月に中古で買ったものなので前半の楽天モバイル関連の理由は後付けです()

値段に関してですが、中古で5〜8,000円ぐらいでしょうかね。普通のスマホとして使えると考えると安いと思います。

自分で買うので自分で判断して欲しいとは思いますが、特にこだわりがなく、迷ってしまったらXperia Z5 Compactで問題ないと思います。

バッテリー持ちですが、テザリング台数1台であれば1日持つと思います。端末のバッテリー劣化具合にもよりますが。

用意したスマホでバンド3を掴む

スマホを用意したら後やることは至ってシンプル。バンド3に繋いで、iPhoneをテザリングで接続させるだけです。

Android7が入ってる自分のXperia Z5を例に取ってみますと、

 

 

設定→もっと見る→モバイルネットワーク→通信事業者 を開くと電波の検索が始まるので、その中に出てくる「Rakuten」を選択すればバンド3を掴んで楽天モバイルが使用可能となります。検索モードが自動になってれば、自動登録の表示が出て勝手にバンド3を掴みます。(ただしこの設定画面を開く必要はある)

ちなみに知っておくと良い事がありまして、この手順でバンド3を掴み、どこかで圏外になっても電波が入れば勝手に掴み直してくれるのですが、一旦端末を再起動するともう一回この設定アプリから電波を検索してバンド3に繋ぐ必要があります。環境によってかもしれませんが少なくとも自分の環境ではそうなってます。ですので、それが嫌な方は端末の電源を毎晩落としたりしないほうが良いかもしれませんね。

ちなみにバンド3掴むとステータス表示はこんな感じ。

用意したスマホをテザリングさせる

実際にiPhoneで使うためにテザリングの設定をします。

またまたAndroid7が入った自分のXperia Z5 Compactを例に取ってみますが、

 

 

設定→もっと見る→テザリング にあるWi-Fiテザリングのトグルスイッチをオンにし、更にWi-Fiテザリング設定という項目を開き、また同じ名前の項目が中にあるので同じように開くと、SSID・パスワードが表示されるのでそれに従ってiPhoneから接続します。

実際に使ってみた感想

テザリングだから遅いんじゃないの？なんて思われるかもしれませんがそんなことありません。スピードテストした結果がこの画像ですが、これだけ速度が出てれば合格だと思います。知らないうちにテザリングの接続切れてたーとかもないし快適です。

ただ、スマホ2台持ちになるので当たり前ですが手荷物は増えます。しかし自分は、それよりも楽天モバイルをiPhoneでもバンド3固定で使えるという点にメリットを感じているので楽天の基地局が拡充するまではしばらくこの構成で行こうと思ってます。

あとがき

最近はRakuten UN-LIMIT Vのリリースイベントなどもありましたが、まずは4Gの基地局を整備してほしいですよね。

来年(2021年)の夏までには全国で使えるようになるみたいなアナウンスがありましたが、この地図を見る限り無理だと思います。

2021年の春以降でも尚、チーバくんの耳あたりはバンド3吹いてませんし、それ以外でも、関東でさえこの有様です。もっと地方なんかはどうなっちゃうんでしょう。

話はそれますが、仮に全国でバンド3が吹き始めたら、今度は楽天の基地局を使ったMVNOなんてものが登場するんですかね。