実用的なインテリアが部屋に欲しいなと思っていたのと、Home Assistantもうまい具合に使いこなせるようになってきたので、おしゃれな自宅サーバーを組むことにしました。

特にHome Assistantはログの書き込み量が多く、今現在Home Assistantを実行しているのがmicroSD駆動のRaspberry Piで、書き込み負荷的に少々不安があったので丁度良いです。
要件
- Home Assistantを動かしたい
- 今現在SynologyのDiskStation (DS216j) を運用しているがゆくゆくはTrueNAS化して自宅サーバーに統合したい
- 録画サーバーにも興味があるので気が向いたら運用してみたい
- たまにPythonでFXの自動取引スクリプトを書くことがあり、Windowsに依存しているライブラリを使用するので最新のOHLCデーター取得用に常時稼働のWindows環境が必要になることがある
- WireGuardを使ってVPSとの拠点間VPNを構築、宅内リソース(上記のHome AssistantやNASなど)に外部環境からアクセスできるようにしたい
- CloudFlare Tunnelを使うと簡単にトンネリングできるのですが個人的な通信は自前のインフラだけで完結させたいのです…。
- 上述の通りインテリア的な側面もあるのでLEDを光らせたい
パーツ構成
特に重い計算をさせるわけでもないので、「見た目重視中身はほどほど」という方針でいきます。
それを元に設計したパーツ構成が以下です。
外装パーツは新品、中身の半導体部分は費用を抑えるため中古パーツを中心に揃えています。
ジャンル | パーツ | 参考入手価格 |
---|---|---|
CPU | Intel Core i5-8500T | ¥6,500 |
マザーボード | ASRocK B360M-ITX | ¥8,000 |
RAM | G.SKILL F4-2666C19D-16GNT | ¥0 (手持ち流用) |
ストレージ | CFD CSSD-S6O240CG3VP | ¥0 (手持ち流用) |
電源 | Antec CSK550 | ¥7,000 |
ケース | Thermaltake The Tower 100 | ¥11,000 |
ケースファン | NZXT F140 RGB Twin Pack White | ¥7,500 |
CPUクーラー | SCYTHE BIG SHURIKEN 3 | ¥5,500 |
CPUクーラーファン | NZXT F120 RGB Black | ¥3,500 |
CPUグリス | 親和産業 シミオシ OC Master | ¥700 |
OS | Proxmox VE | ¥0 |
CPU・マザーボード
「インテリアとしてのPC」と考えた時、自分の中では小さめのPCというイメージがあったのでまずMini-ITXのマザボで中古市場における流通量が多いものを調べて、次にそのマザボのチップセットに対応したCPUを選んで…といったよくある流れです。
省電力性も欲しかったのでCPUはあえて型番の末尾にT
が付くTDP低めのモデルを選んでいます。
RAM・ストレージ
TrueNASが結構メモリ食うらしいのですがとりあえず16GBぐらい突っ込んでおけば問題ないかなと思っています。
ストレージもそこまで容量が多いものではないですが、TrueNAS運用をする場合は4TB✕2のHDDを追加投入するし、システムデーターだけを保持するのであれば十分です。
電源
ほぼアイドル状態での稼働になるので本当は250Wぐらいでも全く問題ないはずですが小容量の電源って全然売ってないんですよね🥲
玄人志向の電源が今回選んだものよりも安く販売されていたのですが、ケーブルの色がバラバラでダサかったので黒一色のこちらを選びました。
ケース

Mini-ITX対応のおしゃれなガラスケースを調べてみたのですが、自分の尺度ではこれ1択でした。
先ほど
「インテリアとしてのPC」と考えた時、自分の中では小さめのPCというイメージがあった
と言いましたがこのケースMini-ITX専用にしては結構でかいです。対応電源ユニットもSFXではなくATXです。まあ他に選択肢も無かったのでしょうがない🫠
ケースファン
光らせるのも目的なのと、PCをリビングに設置する予定でできるだけ静かに稼働してほしいのでNZXTのLED付き140mmケースファンを選びました。
2個以上のセットを購入するとRGBコントローラーも付いてくるのでお得です。
CPUクーラー / CPUクーラーファン
空冷のほうが見ていて「動いてる感」があってかっこいいので空冷にしました。(というか自分は空冷信者なので簡易水冷などでPCを組んだことがありません😎)
TDP低めのCPUですし、負荷も少ないので空冷で十分です。
CPUファンも光らせたかったのでNZXTのLED付き120mmファンも合わせて換装用にと購入しているのですが、BIG SHURIKEN 3のファン留め用ネジの長さが足りず…、現状BIG SHURIKEN 3純正のファンで運用しています😖
ネジって探すのめちゃくちゃむずい気がするんですけどホームセンターとか行けば意外と希望通りのネジが売ってたりするんですかね?
BIG SHURIKEN 3付属のファン留めネジよりも少し長いネジの売り場を知っている方がもしいらっしゃったら教えてください…!
CPUグリス
Amazonで検索したら上位に出てきたものです。
オーバークロッカー清水貴裕さんのYouTubeの動画は以前観たことがあったのでこれにしました笑
OS
厳密にはパーツではないですが。
今回の要件のうち、TrueNASとWindows環境の箇所を叶えようとすると現状Proxmox VE一択かなと思います。
Home AssistantはDockerでも動かせるので良いのですが、TrueNASはOSとして稼働させるしか方法が無く、Windowsは言わずもがなです。
ホストOSをUbuntu ServerにしてKVMやQEMUなりでTrueNASのVMを稼働させるやり方も存在はしますが、だったらホストOSをProxmoxにしたほうがベスプラに則ってる感、というかなんというか…。
組み立て

一通りパーツ紹介も終わったのでサクッと組み立てていきましょう!




6年前のマザボにはフロントパネルのType-Cのケーブル差込口は存在しなかった🤦♂️

結構きれいに配線引き込めたはず?

そんなこんなで完成しました!
動作確認
組み上がったので早速BIOS(UEFI)を開いてみようと思ったのですがここで1つ問題が、、
- B360M-ITXの映像出力端子はDisplayPortとDVIのいずれか
- 手持ちのディスプレイはHDMIかTypeC入力しかできない
- 手持ちのテレビ2台はどちらもHDMIしか入力端子がない
- TypeC – HDMIの変換ケーブルは持っていたがマザボがTypeCに対応していないので使えない
- TypeA – TypeCのケーブルを持っていたのでマザボのTypeAとディスプレイのTypeCにダメ元で繋いでみたが案の定何も映らない
と型落ちの中古パーツを使用した弊害をモロに受けてしまい半ば詰んだ状態だったのですが

別のPCからHDMI端子搭載のグラボを引っ張ってくる回避策を思いつき

事なきを得ました😌

4Kテレビに画面を出しているのでインストール画面のUIがめちゃくちゃ小さい笑

OSインストール完了後、無事にProxmoxのコントロールパネルにログインできました!
〆
中古パーツを寄せ集めてPCを組んだのは初めてだったのですが無事に動いて良かったです!
WireGuardを使ったVPSとの拠点間VPNの構築方法や、LinuxからケースファンのLEDの色を変える方法についてのHowTo記事も執筆しましたので、興味があればぜひ見てみてくださいね。
(🗒️記事カード2本分)
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