

約1年ぶりの記事更新となってしまいました。専門学校に入学してから1年、時間が過ぎるのは早いものです。というようなことをまた来年も言ってそうですが。
さて、今回はWeb系エンジニアである私がどのような就活をしてきたのか、どんな気づきを得たのか等、24卒、はたまた25卒以降の人がこの記事を読んだ時に役に立つような内容を認(したた)めていこうと思います。
自己紹介
私のしてきた就活を紹介するにあたって、予め持っているスキルや経験などがわからないとどんな人間が就活しているのかわかりにくいと思ったので、よく面接の冒頭で求められる「自己紹介」を元に自分がどんな人間なのかをざっくり書いておきます。
私は結構多趣味な方で、ギターや音楽鑑賞、車、バイク、FXなど色々やっています。特技も多々あって、例えばルービックキューブを1分以内に6面揃えるだとか、相対音感を持っているだとか、ハングルが少し読めるだとか、そういったことができます。
情報機器で言えば、幼稚園児の時にPCでYouTubeを観ていたぐらいから始まって、小学4年生の時に祖父の勧めで初めてのプログラミングに挑戦、中学生の時にMinecraft PEのサーバーを運営しプラグインなども自作、そして中学3年生の時に初めてWebサービスを立ち上げ。高校に入ってからはPythonでビットコインの自動取引スクリプトを書いたり、ブログを立ち上げたり、また1つWebサービスを立ち上げたりをして、専門学校に入学してからは「よりモダンなWebフロントの技術をキャッチアップしていこう」という目標を元に、ReactやVueを勉強してWebサービスやWebアプリなどを開発してきた。
といった感じです。本当はこれ以外にも色々やってきているのですが、自己紹介があまり長すぎては相手も退屈してしまいますからこのぐらいに抑えてました。過去の経験は面接で深ぼられますしね。
エンジニアといってもタイプがある
世間では「エンジニア」と一括にされがちな我々ですが、実はエンジニアと言っても色んなエンジニアがいます。
少しばかり列挙してみると「フロントエンドエンジニア」「バックエンド(サーバーサイド)エンジニア」「インフラエンジニア」「セキュリティエンジニア」「ネットワークエンジニア」「機械学習エンジニア」……という風に様々なエンジニアがいます。
各々の説明は今回は省きますが、私はどういうタイプなのかというと「フロントエンドエンジニア」としての顔を持つ「Web系エンジニア」です。
フロントエンドが好きで中3の頃からjQuery / BootStrapを始め、React、Vue、その他CSSフレームワークなどを触ってきて、でもWebサービスをいくつか立ち上げているので、PHP、Node.js、Go(多少)、Nginxといったバックエンド、VPS(Linux)のインフラ周りの知識・経験もある、ということで『「フロントエンジニア」としての顔を持つ「Web系エンジニア」』という風に自覚しています。
なのでまずは、自分がどんなエンジニアなのか、もしくはどんなエンジニアになりたいのかはっきりさせましょうねというお話です。
IT企業にも属性がある
そして、実はIT企業と一口に言っても様々な属性があります。各々の説明は今回は省略させていただきます。

よくある世間の解説だと、SIerとWeb系自社開発に二分され、「Web系受託開発」というジャンルは存在しないように扱われているのですが、私個人としては存在するジャンルだと思っていますし、今回内定頂いた企業はこのジャンルに属していると思っています。
この動画が結構わかりやすいと思います。
私の志望企業タイプは、就活始めた頃は「Web系自社開発」だけ目指していたのですが、後に第1志望が「Web系自社開発」、第2志望が「Web系受託開発」、どっちも全落ちしたらSIer行こう…と言った感じで活動してました。
これもまた、自分がどんな属性のIT企業で働きたいのかはっきりさせましょうねというお話です。
実際の就活を時系列で追ってみる
2021年5月 逆求人サイトに登録
「就活は早く進めるほうが有利」とはよく聞いていたのと、自分のポテンシャルには自信があったのでひとまず逆求人型の就活サイト「OfferBox」に登録してみることにしました。専門学校入学から1ヶ月のことです。ステマじゃないことを証明するためにリンクは貼りません!w

結局OfferBoxに登録して11ヶ月で12社からオファーを頂きました。
大手ハウスメーカーのグループ会社や、大手運輸系企業のグループ会社、飲食系のWeb系自社開発大手、大手キャリアのグループ会社、人材コンサル系などからオファーを頂いたのですが、どこもぱっとしなかったので飲食系のWeb系自社開発大手以外すべて辞退してます。と言っても自分のやりたいことが飲食かって言われたらそうでもないと思ったので結局その企業も選考受けてないのですが。
2021年12月 ポートフォリオサイトの作成

WantedlyやGitHubのプロフィールに自分のサイトのURLを載せるフィールドがあるのを見て、「そういえば自分のサイトってブログぐらいしかないよな。自己紹介として使えるサイトを作ろうかな。」と思いました。それだけでなく、就活で自分の成果物や人間性をアピールできるだろうという考えもありました。
で実際どんなサイトを作ったかというとこれです。→FUGAMARU.COM
(実際はこれの本名版を提出してました)
結果これが大正解。面接の時に「ポートフォリオサイト見ました。すごいですね。」と言われるだけでなく「IT以外にも色々やられてるんですね」と言われ、人間性の方もアピールできることができました。面接で成果物に関して質問されることも多いのですが、ポートフォリオサイトのおかげで予め自分が作ったサービスの概要が把握されているので、開発の時に苦労した点や技術選定の理由など、自分の言いたいことが伝えやすかったです。
これは学校の先生が言っていたことなので話半分で聞いてほしいのですが、どうやらSIerはどんな資格を持っているかが見られて、Web系などのコンテンツ系は成果物が重視されるっぽいですね?
なのでまあ、私の経験とこの先生の言葉からすると、Web系に行きたいならポートフォリオはあった方が良いというか、必須ぐらいに考えます。
2022年1月 就活エージェントに登録
年も越した1月のある夜、いつものようにQuest2でYouTubeを見ていると「レバテックルーキー」の広告が流れてきました。またステマじゃないと証明するためにリンクは貼りませんし詳細な説明もしませんが、要は就活エージェントです。自分の希望する条件を元にエージェントが企業を紹介してくれて、「選考受けたい!」と思えばエージェントが企業に自分を推薦してくれて、一般選考のルートより有利なルートで選考が受けられるというものです。(ES提出はエージェントがやってくれるので基本免除です。それ以外だと例えばコーディングテスト免除とか。)
就活に対しても漠然とした不安がありましたし、「何よりまずは行動しないと!」と思ったのでそのまま即登録しました。登録後は面談があって、そこでどういったエンジニアになりたいのか、将来のキャリアプランなどのヒアリングが行われました。
事前にさっきのポートフォリオサイトを提出していて、「独学でここまで来れる学生はそんないない」と評価され、周りと比較した時の自分のレベル感も把握できましたし、IT業界志望だと平均して1人7~10社選考受けてるだとか、就職後にフロントエンドからバックエンドに転向するのは難しいだとか、そんな話を聞きました。
この時はWeb系自社開発を志望していると話していて、その場で6社紹介してもらえました。球団も持ってるあのメガベンチャーとか、家計簿アプリで有名なあの企業とか、名刺管理サービスで有名なあの企業とか、お料理動画アプリで有名なあの企業とか、CMもよく流れてる人材系サービスを提供するあの企業とか…
とにかく自分も知ってる有名な企業ばかりでOfferBoxに比べて質が高いなと思った記憶があります。
そしてこの時の面談で「この業界(Web系自社開発)は選考が早めに始まるので正直あまり時間的余裕がないから、就活は早めに進めたほうが良い」と言われ、図らずともこの面談をきっかけにして私の就活が本格的に始まるのでした。
2022年2月 エントリー
面談でああ言われた手前、エージェントから紹介された企業以外のエントリーも渋っているわけにはいきません。この時は紹介された企業から3社、自分が行きたいと思っている企業3社の計6社の選考を同時に受けていました。どこもWeb系自社開発企業です。
で、いきなり結果報告ですが全落ちしました。(正確には色々あって2社選考辞退)
というのも、某企業は1次面接でいきなりアルゴリズム面接始まるし、また某企業は2次面接で現場社員とグループワークだし、はたまた某企業はESで落とされるし(インターンの時もESで落ちた。通す気無いだろ!w)、という感じでいわゆる「普通の選考」というのが全然無かったのが原因のように思いますがこれはただの言い訳なのでしょうか。
まあそんなことは置いておくとして、とにかく私のWeb系自社開発で働く夢というのはここで一旦途絶えたのです。マックの駐車場にいる時にGmailに入ってきた6社目のお祈りメールを目にした瞬間鬱になりました。

(今だったら木春由乃の気持ちもよく分かる)
自分が志望するWeb系自社開発に全落ちし、内心焦っていたので何かできないかと探していた時に「paiza新卒」を見つけました。仕組みはOfferBoxと似ています。これもステマだと思われな(ry
OfferBoxと違うのは、paizaスキルチェックという競プロみたいなシステムがあって、それを使って自分のプログラミング(コーディング)スキルを企業にアピールできるという点ですね。

paizaは山のように企業からスカウトが来るのですが、スカウトメッセージがどれもテンプレなので正直ちゃんとプロフィール見てくれてるかは怪しいですね。その点OfferBoxはしっかりプロフィールを確認した上で、一人ひとりちゃんとしたオファーメッセージを書いてくれてました。
2022年3月 打開
そんな中、かなり前から気になっていた(Web系ではあるけど自社開発じゃなかったからエントリーしてなかった)企業からpaizaのスカウトをもらったので、とりあえず企業説明会に参加してみることにしました。選考会もセットだったので、これまた図らずともその企業にエントリーする形になりました。
現時点での第1志望はその選考会に参加した企業ですが、流石にそれ以外で全く就活しないのもやばいと思ったので、paizaスカウトもらった所で気になった企業とカジュアル面談してみたり、OfferBoxで一度オファー辞退した企業を再度調べてみたりと、それなりのことはやってました。
そして、さっきの企業も、1次面接、2次面接、3次(役員)面接と、着々と選考を進めていきました。
2022年4月 内定
そしてついに、

内定を獲得することができました。もう受信トレイに内定通知が来てるのが目に入った瞬間心臓止まるかと思ったのと同時に「やっと終わったか」という深い溜め息が出ました。
2次面接は終わったあと手応えなくて「落ちたわ…」と萎えてたし、役員面接も相手のリアクションお世辞にも良いとは言えなかったし、時間が15分程度で終わった上に最後に「今日はありがとね!」と手を合わせて頭を下げられた(→お祈りポーズ)ので「あからさまなお祈りフラグか!?」と深読みしていたのですがそんなことはありませんでした。
第1志望群の「Web系自社開発」は全落ちしましたが、第2志望群の「Web系受託開発」企業の中の第1志望であるこの企業から内定がもらえたので内定承諾しようと思ってます。
確かに受託開発企業ではありますが、大企業案件が圧倒的に多いですし、受託開発事業とは別の事業で若者の間で抜群の知名度を誇っている企業なので、私がある程度重視していた「企業の規模感」という観点からも納得のいく企業です。
まとめ
と言った感じでトータルで考えると1年近く就活してたんですね。コロナ禍ということもあり、説明会、面接・面談は全てリモートでした。1回もオフィスに出向いてません。オフィス慣れしてないので初出社が怖いですわ。1年後だけど。
ちなみに、面と向かってトータル何回面談とか面接したのか数えてみたら13回でした。多分今ならバイトの面接とか無敵だと思います。
そんなことはさておき、改めて新卒エンジニア就活するにあたってやることをざっくりまとめると
- 自分がどんなタイプのエンジニアなのか自覚する
- 自分がどんな属性のIT企業で働きたいのか自覚する
- 就活支援サービスを使う
- (特にWeb系行きたい場合は)ポートフォリオサイトを作る
という感じです。それにプラスして私は

こんなスプレッドシートを作って検討中企業の情報や選考状況を一覧で見れるようにしたり、企業ごとのシートを作ってESに何書いたか全て転写したり、その企業だからこそ面接で聞かれそうな質問をリストアップしておいたりと、とにかく就活に関することは全てこのスプレッドシートで管理してきました。
特にESの内容転写は、ESを作る時に過去書いたESから内容引っ張ってきたりできるのでおすすめです。
とまあこんな感じで私の就活はひとまず幕を閉じましたと。
これから内定者向けインターンなどもあったりするようなので参加してみたいと思っています。
あとは、うっかり内定取り消しにならないように大人しく1年過ごすことですね。
何か質問等あればコメントください。僭越ながらお答えさせていただきます。
この記事は 2025/07/08 00:12:51 にビルドされました