ひとり暮らしはじめてみた — 物件探しの備忘録

この度ひとり暮らしを始めてみました。
せっかくなのでどういう観点で物件を探していたのか、初めての物件探しで何を学んだのか将来のために備忘録として残しておこうと思います。

そもそもひとり暮らしを始めるモチベーションは何か

色々あるのですが、

  • 就職して早 1 年半、金銭的にも余裕が出てきた
  • 同じ毎日の繰り返しに飽きた
  • 今実家を離れることで自立した生活が送れるのか力試しをしてみたかった
  • 生活環境が変わることで新しい自分になれる気がした
  • 「ひとり暮らし」とはよく言ったものの、実際やってみないと何もわからないのでやってみたい

みたいなところが大きいです。

どう物件を比較していたのか

まずは重視したい観点を洗い出して、それを物件ごとにスプシにまとめて一覧にして…というような感じです。いたって普通かと思います。

具体的な観点ですが、

  • 最寄り駅
  • 家賃・管理費・駐車場料金
  • 階数
  • 専有面積
  • 駅徒歩分数・距離
  • 建物構造
  • 築年数

を物件ごとに見ていました。
これに加えて、

  • 内装
  • 立地

を 5 点満点で評価して定量的に物件比較ができるような工夫もしていました。

それぞれの観点について確認してみます。

最寄り駅

「ひとり暮らしするとしたら住んでみたいエリア」というのをだいぶ昔から思い描いており、今回せっかくならそのエリアに住もうと考えていました。
そのエリアから通勤するとしたら使用し得る駅が 2 つあるのですが、どちらも隣り合っている駅で 1 駅違うと通勤時間が片道 5 分変わります。
たかが 5 分の違いですがこれが積み重なるとトータルでは結構変わってくると思うし、もちろん交通費も少しですが変わってきます。
駅に乗り入れている鉄道会社も隣駅なのに JR 以外は全く違うし、駅周辺の雰囲気も結構違います。
というところで、この 2 駅のどちらが最寄りなのかも検討材料として組み込んでいました。

家賃・管理費・駐車場料金

当然ですが毎月かかる費用も検討材料の 1 つです。
駐車場も使いたいので、家賃・管理費・駐車場料金コミコミで月 10 万円程度以内で探していました。
家賃が安いけど管理費が高い、みたいな物件もあるので合計金額だけではなく内訳も注視していました。

階数

世間では 2 階以上の部屋が好まれていますよね。防犯面で安心だったり、虫が出にくいだったり…
が、1 階は下の階を気にしなくて良いだったり、出入りのたびに階段を登り降りする必要がないというようなメリットもあり、1 階であっても 2 階以上であってもメリット・デメリットはそれぞれあるので自分はそこまで重視していませんでした。
しかし、階数によって生活スタイルは少なからず変わると思っていたのでこちらも検討材料として見ていました。

専有面積

間取りによってインテリアの配置も変わってきます。
狭めの物件であれば部屋に家具がひしめき合うことになりますが、それはそれで秘密基地っぽさが出るし、広めの物件であればゆとりを持った生活ができそうです。
ひとり暮らしを始めたあとの部屋づくりをイメージするために検討材料としていました。
たまに激狭物件が出てくるので、検索条件は 25㎡ 以上にしていたはずです。

駅徒歩分数・距離

毎日の通勤には電車を使うので駅までの距離は重要です。
ただし、駅に近すぎると線路や踏切の音が気になるし、駅まで自転車でも全く抵抗が無かったので、駅徒歩 20 分以内で見ていました。(距離換算目安 2km 以内)

建物構造

木造とか鉄骨とか、建物のフレームの素材のことですね!
お恥ずかしながら物件探しをするまで鉄筋と鉄骨の違いを知りませんでした。軽量鉄骨なんてものもあります。
そんなことはさておき、色々人に聞いてみたのですが木造はあまり良い話を聞かなかったので今回は条件から外しました。
木造だけど新築で条件の良いところもあったんですけどね…断念。

築年数

新築であることに越したことはないですが、そんなわがままを言っていては求められる家賃も際限なく上がっていくのでどこかで妥協する必要があります。
物件比較サイトを物色していると、大体

  • 新築~築 5 年
  • 築 6 年~築 15 年
  • それ以上

の区切りで内装の雰囲気が変わるようなイメージがありました。(もちろん粒度によりますが)

築 10 年前後であれば内装は「The 平成後期」って感じの雰囲気になるのですが、古臭い印象は全く感じなかったのでとりあえず築 15 年以内で絞っていました。

内装

築年数のセクションで築10年前後であれば内装は「The 平成後期」って感じの雰囲気になると述べたのですが、それでも物件ごとに差は出てきます。

例えば床色なんかがその最たる例だと思っていて、色が濃いフローリングの物件もあれば色が薄いフローリングの物件もあります。

最近では床色が薄かったり、白に近いようなフローリングが好まれていますよね。

自分も床色は薄めな方がよりモダンな印象を与えられると思っていたので床色薄め物件を狙っていました。

床色によって部屋の印象がガラッと変わったり、インテリアの色も変わってくるので築 10 年ぐらいの物件で絞る場合は結構重視すべきポイントかなと思います。

立地

家の周辺施設だったり、地形だったりそういった点ですね。
家の近くが学校だったりすると平日はチャイムの音が1日に何回も聞こえてくることになりますし、例えば家の周りが急な坂だと自転車で毎日通勤するにはちょっと大変です。

あとは幹線道路沿いだと車検に通らないようなほぼ直管のエキゾースト音を聞かされることにもなります。

内装は最悪(金額は一旦置いておくとして)フロアタイルなどで雰囲気をガラッと変えたりできるのですが、立地だけはどうしようもないためどうしても慎重になる必要があります。

Googleマップで物件から駅までの道や駐車場への入りやすさをストリートビューや航空写真で見たりしていました。

内見に行こう

さて、上記の観点により自分は物件を最終的に2つまで絞ることができましたので内見の申し込みに進みます。

ここで今回学んだ注意点です。

不動産のポータルサイト(SUUMOとかホームズとか)って「内見しちゃいなよ You!」みたいなノリで問い合わせボタンへの導線を物件ページに貼りまくっているのですが、後述の「抜き」行為でも触れている通り、内見後は基本的に仲介会社の変更が効かないので内見申込みはもう少し慎重になった方が良いです。

世間ではよく言われていることですが、相見積もりは内見前に取るようにしましょう!

また、最近では不動産ポータルサイトのリンクを送ると手数料無料で仲介してくれるサービスもあるっぽいので興味があれば利用してみるのも手かもしれないです。(ただこの方法だと内見はできないっぽいです🤔)

抜き行為について

先程も少し触れましたが、内見後に相見積もりした結果、内見させてもらった不動産会社ではない、別の不動産会社から物件の入居手続きをすることを「抜き」行為というみたいです。

借主の我々からしたらそんなこと知ったこっちゃないのですが、抜きが発覚すると入居審査に落ちたりと悪い方向に転ぶこともあるようなので避けたほうが良さそうです😖

内見1軒目

そんなこんなでやっと内見1軒目。

人生初内見なのであんまり勝手がよくわかっていなかったのですが、内見って結構淡々と進むんですね👀

たまーにバラエティとかで「誰々のお部屋探しに密着!」みたいな企画があるので完全にそのイメージでいたのですが、大まかには

  1. 不動産屋行って車乗せてもらって物件まで移動
  2. 自由に見学させてもらう
  3. 満足したら不動産屋に戻り、申し込むのか見送るのかを決める。

といった流れです。

それでこの1軒目なのですが、フローリングも白基調で綺麗、鉄筋のマンションなので防音性も高く、駐車場も敷地内にあり広いので出入りしやすい、となかなか好条件だったのですが、専有面積が30㎡あるのに部屋に入るとすごい狭く感じたんですよね…

この30㎡にキッチンやウォークインクローゼットも入っているので、自由に家具などを配置できるスペースは体感では8畳以下に感じました。

自分の中に「家賃≒広さ」という価値観があるのでこの時感じた部屋の狭さというのがめちゃくちゃ引っかかり、不動産屋さんの担当の方には「一旦(この時はまだ入居してる人がいたので)退去日を過ぎて、それでもまだ空いてたら申し込みます」と伝えて見送りました。

内見2軒目

前回の反省点を活かし、次はちょっと広めの物件で絞ってみました。

2軒目は専有面積が1軒目の1.8倍、間取りで言うと1LDKになります。正直ひとり暮らしでは広すぎるぐらいですが、大は小を兼ねると言うので全く問題ありません!

内見に行ってみて、事前に抱いていたイメージとは特に変わらず、立地なども事前に調査済みで問題なさそうだったのでそのまま申込みに進みました!

申し込み

さあここからが本番です。

前述の抜き行為に該当する恐れがあるのでもう相見積もりは取れません…

(内見申し込みしてから抜き行為について知ったので自分は相見積もりできませんでした😭)

この場の交渉でいかにして初期費用を抑えるかが鍵です。

結論から言うと、今回交渉に成功したのは

  • 入居開始日
  • 消毒費

の2項目でした。少ない!

見積書では仲介手数料が1ヶ月分となっていたのですが今月から0.5ヶ月分値上げしたとかで減額に応じてもらえず(大手不動産仲介会社の直営店だからそういうの厳しいのかな?)、ルームクリーニング費も請求されていたので交渉してみましたが、敷金の代わりとのことだったのと金額にしておよそ家賃0.5ヶ月分だったので素直に呑みました。(その後送られてきた正式な計算書でルームクリーニング費用の支払先が管理会社になっていたので本当に敷金の代わりだと思います。)

これ今思えばなのですが、不動産ポータルサイトに竣工時の画像が乗っていてその時に大和ハウス(大和リビング)の垂れ幕がかかっていたんですよね。

で、なんか大和ハウス系列の不動産会社(?)みたいなのも取り扱い店舗一覧のリストに入っていた気がするので、そこで申し込んでれば仲介手数料の交渉の余地があったかもしれないと思いました🫠

上述の入居開始日に加えてダメ元で家賃交渉のお願いなんかもしてみたのですが担当の人が結構渋ったので、こっちは高い仲介手数料払ってるんだからつべこべ言わずにやるだけやってくれよ…と内申思ったりなんかもしましたね…。

ちなみに入居開始日は交渉をお願いして1週間伸ばしてもらえました。

消毒費はよく言われているように、仲介会社が一応請求しておくものなのでここはカットできました。

以上物件探しの備忘録をお届けしました。

引っ越し直後は家具や家電を揃えるために永遠に価格.comをチェックしていてなかなか記事の執筆に取りかかれれなかったため、引っ越しから3週間ほど経過した今、やっとこの〆の文章を書いています。

将来自分がまた物件探しする時や、これからひとり暮らしを始めようと物件探し中の方のお役に立てれば幸いです。

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